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たまに一善

先日ちょっと遠出して買い物して帰る途中、
ふと気付くと道路の反対側にいた高齢の女性が私に手招きするのよ。

気になったので行ってみたら

「目が悪くて見えないのでタクシーを拾ってはもらえまいか?」

とのこと。
あいにくそこは国道から1本入った道路で、いつも静かなとこなの。
車なんてたいして走ってないの。だから、私はいつもその道を歩くんだけどね。
つまり、タクシーが来る確率はかなり低いのよ。
見渡してみたけど、タクシーはおろか普通の車も来ない。

そのことを言うとオバアサン(って書くわ、面倒だから)はコンビニに用事があるっていうのね。
ヘルパーさんに頼むつもりがうっかり忘れて帰してしまった、
時々頼んでいるご近所の人も留守だったので、こうやって出てきたけど・・・・とおっしゃる。

彼女の言うコンビニは近かったのだけど、彼女は杖をついていたの。
足が悪いのかしら、と思い「コンビニまで歩けますか?」と聞いてみると、
ゆっくりなら歩ける、ただ目が悪いので外を歩くのが怖いのだとおっしゃる。
「じゃあ、私につかまってください。ゆっくり行きましょう」
彼女を腕につかまらせ、話をしながらゆっくり歩いてコンビニになんとかついたわ。

要介護2なんだって。
歩けるからということで。
でも、目がすごく悪いから、家の中ではなんとかなるけど、外出には必ず付き添い(ヘルパー)が必要なのだ、なのに要介護2では十分でない、とか言ってたわ。

しきりに恐縮する彼女に「たいして急いでいませんし、私もこっちの方角だから大丈夫ですよ」としか言えなかったんだけど、
今後もこういう事がなきにしもあらずだから、何かしら、相手を安心させるフレーズを考えておかなくちゃね。

というか、助けてくれようとしているって事は、
その人には時間的に余裕があるって事だしそういう事がイヤじゃないって事なんだから、
すまながるより<ありがたがる>方が何倍も良いと思うんだけど、
義父と同じで「すみません」を連発なさるのね。

うーーーむ、高齢者はそろそろ覚えた方がいいわね。

「すみません」っていうより「助けてもらって嬉しい、ありがとう」と言った方が相手も気持ちがいいってね。

これからご老人連はそういう場面には何度も遭遇するだろうから、上手に使わなくちゃ、人生の後輩をさ。

こっちだってボランティア(?)させてもらって十分ありがたいし、それで元はとれてるんだから、ね。

老人の皆さんは堂々としかも可愛らしく助けさせればいいのよ。
それで両方ウィンウィンだわ。
なんてね。
by kumorinotini | 2009-10-28 10:21 | 雑感

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini