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オジジは金持ちだったのか?~思い込みと決め付け

オジジというのはダーの母方の祖父の事で
ダーの育った地域ではお金持ちということになっていたんだそうな。
お金を貸したりしてたし、家作もいくつか持っていた。
そのせいか温泉ホテルを買わないかという話も持ち上がったんですって。
断ったって話だったわ。
石橋を叩いても渡らない性格だったから断ったんだろうっていうのはダーの話。
後にそこも寂れてきたんで買わなくて正解だったかも、って話になるんだけど。

温泉ホテルがあった、という言葉からもわかるように
ダーの故郷は温泉の湧く地域で
オジジ存命中に温泉ホテルは数件あったの。
そのうちいくつかは何年も前に閉鎖してしまったけど
残ってる二つは今も開業してて、
そのうちひとつはリフォームしてきれいになったせいか
うまくいっていて、土日は満杯みたいよ。
良いことだわね。

まあ、とにかくそれくらいオジジはお金を持っていたという話なのよ。
でも、ものすごくケチだったんですって。
親戚の誰に聞いてもそういうわ。
無論義母もそう言ってたけど。
(ちなみに義父もそう言ってたわ。火事で義父母の家が丸焼けになった時、家を新築するためのお金をオジジが出してくれたのはよかったんだけど、それは貸してくれたもので、オジジからの贈与ではなかったんだって。義父がいまいましそうに言ってたけど、じゃあ、うちがMSを買った時に新築祝いよこさないアンタはどうなのよ、と思ったけど、これは言えない。私の実家からは相当な額のお祝いが来たので、ダーがかわいそうだったわよ)
地域の冠婚葬祭や寄付にも最低限の金額しか出さない。
それでオババ(=ダーの祖母)が縫い物の仕事で稼いだお金でそれを補ってたんだとか。
オババと一緒に義母も縫い物の賃仕事をして、そのお金を兄弟たちのお小遣いにしたんだって。
それがあるんで、兄弟たちは義母に頭が上がらなかったらしい。

そのオジジも33年前に亡くなりました。



さて、今回、2回も葬儀があったので、まあ、いろんな話が出るわけじゃない?
そこで初めて知ったんだけど
オジジの遺産は長男以外には現金で25万円ずつと家作1軒ずつ、だったんですって。
(家作と言っても、田舎の小さな家だから
 貸してもせいぜい数万円/月で、
 台風で戸が壊れたの、水道管がどうの、電線がどうの、ガスがどうの、と
 店子がいちいち言ってくるわけよ。
 そのたんびに大家であるオジジの子供たちは処置をしなくちゃならない。
 兄弟たちは地元を離れてたので、お小遣い程度のお金で
 その大家代理のゴタゴタを義父母が請け負ってたんだけど
 「割りに合わない」って義父が時々ぼやいてたわ。
 だって、そういうのをやるのは全部義父なわけじゃない?
 義母は命じるだけだからさ。
 だから、そういうメンテナンス代を考えるとあんまり割りのいい家作じゃなかったみたい。
 ま、それでも年にいくばくか入るんだから、よいのかしら)

義母の長兄は墓守として※、その後の法事とかいろいろあるだろうから、ということで
そこそこの金額をもらったんだそうな。

長男にゼロひとつつけたとしても・・・・250万円。
残りの弟妹6人に25万円ずつだから6人分で150万円。
足すと 400万円。
かどうかはわからないけど
長男はその後、法事のたびに弟妹から1~3万円ずつ徴収してたという事だから
実は意外ともらってなかったのかもね。
弟妹たちはその徴収金すらも、
長男はそのために遺産をたくさんもらってるんだからという事で
一致団結して反対運動を展開して出さなくなったそうだけど。
どちんもケチよねぇ。
オジジのことを言えないじゃない。
うちもお仏壇持ってみてわかったけど、お金かかんのよ。
法事仏事ってとにかくお金かかんのよ。
いくらお花料、お香典をもらってもちゃんとアシは出るし。


えーーー話それました。
私からすると、
金持ちというのは少なくとも億単位で預貯金(不動産は別)を持っているべきで
そりゃあ33年前だから<億>は言いすぎにしても、
それでも億に近い金額でないと金持ちなんて言ってはいけないんじゃないかと思うのよ。
そう考えると
オジジは小金持ちではあったかもしれないけど
それはよそと比較するとちょっとは多い、といった程度のものであり
オジジの子供や孫たちがウットリと「金持ちだった」「ケチってお金うをいっぱい貯めていた」とのたまうほどは
お金を持ってなかったんじゃないかと思うわ。
みんな、夢見すぎなのよ。
話をふくらましすぎなのよ。

もっとシビアに考えると
小金持ちであったかどうかもあやしいものだわ。
ケチだから町内会の寄付や子供たちへの出費をケチったんじゃなくて
たいして持ってなかったからケチにならざるをえなかったんじゃないかと思うのよ。
 
 
そんなこんなを考えるとね、 
はたしてオジジは
その子孫たちが語るほど金持ちだったのかしらあん?
なぁんて疑問が出てきちゃうのよ。

ふっふっふ、困った孫嫁だわね。


※墓守として。。。。。この長兄が亡くなった時のお寺さんの一言でみんな仰天したんですって。曰く「去年、ご夫婦(→長兄夫婦)でうちのお寺で納骨壇をお求めになった時は大変お元気で、まさかそれから数ヶ月でこのような事になろうとは・・・」
義母の兄弟妹たちはのけぞったらしいわ。納骨壇って、どゆこと?!って。だって、地元に立派かどうかはおいといてお墓があるのよ。そのお墓を守るからって、弟妹たちよりたくさん遺産をもらっているのにってさ。以来、葬式・法要があるたびに長兄の家族以外が頭つきあわせてヒソヒソやるのよ、「ネエサン(=長兄の未亡人)、ヒデ(=長兄の長男)は一体何を考えているのだろう?」って。せっかく、ご当人たちが来てるんだから、ご本人たちに聞いてみればいいのに、ご本人」たちのいないところでヒソヒソ・・・・バッカじゃないの!と毎回思うわ。今年はうちのせいで何度も顔を会わせるチャンスがあったのに。ひとんちの事なんで、私は口出しできないんだけど、義母の見舞いということで3年前からうちに来てる時にそういう話が出てるのに、一歩も進展しないあたりにイラッとするのよ。願わくば、私のいないところでヒソヒソゴタゴタやってほしいものだわ。
by kumorinotini | 2010-04-30 11:30 | 舅と姑とその周辺

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini