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浅田選手をめぐるコーチと仲間

12月の全日本を見て
フィギュア好きのブログではたいてい書かれている事だけど
佐藤宣夫コーチが浅田選手のコーチになったのは
浅田選手にとって大変ラッキーだったのだと思えるようになってきたわ。
それまではけっこう心配だったのだけど。

試合というか演技直前の6分間練習を終え
3Aに手応えを感じた浅田選手が宣夫コーチに
「(予定の2Aではなく)3Aを飛びたい」
と希望した時、宣夫コーチが
「失敗するかもしれないが、今は浅田選手の前向きな気持ちを大事にしよう」と考えて
「わかった」
と許可し、浅田選手は見事SPで3Aを降りた、という話を聞いた時
佐藤コーチはなんと懐の深い、良いコーチであることか、と感心したの。
(まあ、人によってはぶれてる、とか何を考えてるのか?!となる人もいるかもしれないけど、私は臨機応変と捉えたの)

SPで
3Aを降り、コンビネーション(3-2)もステップからの単独3回転もきれいに降り、
ステップを踏み、スピンで〆てポーズ。
地鳴りのような歓声の中引き上げてきた浅田選手は笑顔で
「できましたぁー」と報告しコーチとハグし「ありがとうございました」と早口で言ったの。
宣夫コーチが「よかった、よかった」と浅田選手の背中をポンポンした後、
宣夫コーチの奥様で自身も宣夫コーチが留守の時、浅田選手を見ていた久美子コーチが
「よかった!よかった!」と飛び跳ねるようにして浅田選手にハグする姿を見て、
おお、愛されてるなぁと思ったものだわ。

以前、浅田選手のジャンプ修正の関しての質問に対し
「細かい技術に関して具体的に言って、言葉が独り歩きしてしまっても困るので」
と抽象的な答えしか言わなかった宣夫コーチ。
お、浅田選手をしっかり守っているのだなと感じたわ。

また、フランス杯に向けての出発ロビーで、浅田選手がアポなし記者の突撃取材を受けた時、
彼女が答える前に割って入り、申し訳なさそうながらも
「(取材に答えるのは)事務所から駄目といわれているので・・・」と伝えた小塚選手。
(実際、各社にはフランス杯が終わるまで浅田選手への取材は遠慮してほしい、との通達があったそうだ。浅田選手の落ち込みようが半端なかったらしい)
小塚選手がそういう事を言える子だとは思わなかったので、
意外なナイトぶりに驚くとともに、
浅田選手にとって小塚選手が良い練習仲間となっていて、とても良い環境にいるのだなぁとほっとした。
それに小塚選手も良い刺激を受けているらしいし。


この佐藤コーチにいたるまで、浅田選手はコーチ運が悪かった。 
アルトゥニアン・コーチとは途中からボタンの掛け違いみたいになって結局途中解任になってしまったし、
しばらくコーチなしでいた後、
浅田選手の表現力を大きく底上げしたプログラムを作ってくれたタラソワ・コーチとは
性格的にピッタンコみたいだったけど、
いかんせんタラソワさんが身内に病人を抱えていてベッタリついてもらえなかったのと、
言語の点でコミュニケーションがイマイチだったよう。
その点はタラソワさんも気にしてたようで契約が終わる時に、浅田選手に「きちんとコミュニケートできるよう日本人コーチが良い」と提案されてたそうで。

そこでこの佐藤コーチ。
やっと出会うべき人に出会ったのかもしれないわね。

今、ジャンプ修正中の浅田選手、コーチによると道半ばらしいけど
それでも、最近のジャンプは妙な力みがない、というか
以前は「ドッ!コイ!ショッ!!」と飛んでいたのが、ずいぶん軽やかになった。
無駄な力が入ってない感じ。

しかし、まあ、スポーツは生ものなんで
試合でどう転ぶかわからないんだけど。
by kumorinotini | 2011-02-03 10:56 | スポーツ | Comments(0)

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini