人気ブログランキング | 話題のタグを見る

電車を守る人

昨日、地下鉄に乗るために階段を降りていったら・・・・

ホームで男性の声がするの。
なにやら、上司ともめているような感じで
相手のらしき声が聞こえなかったので、
携帯で話しているのかしらと思ったんだけど
それらしいサラリーマンの姿はなし。

でも、声はあいかわらず聞こえてる。
ホームにいるのは数人の女性とカバンを持ってたっているサラリーマンらしき男性数人。
でもかれらは携帯を耳に当てていない。
残るは、
頭に緑色ベースのバンダナを巻き、大ぶりのサングラスをかけ、紺色に灰色の模様のはいったTシャツ、白黒の迷彩ズボンで靴は編み上げブーツ、背は高くないけどかなり筋肉質の男性だけ。
でも男性の手には携帯はない。
でもでも、声をそのあたりから聞こえるのよ。
こっそりよく見ると、かれはヘッドセットをつけていた。
そのマイクごしに誰かと話している模様。

やがて、電車が到着し、
ヤバイ人だと困るので別の車両に乗ったつもりが・・・・

左右を警戒しながら彼が歩いてきて、「車内異状有りません、しばらく音声切ります」
としゃべりながら、私の近くのドアの前に、ドアを背にして立ち止まったのよ。
手すりにもつり革にもつかまらない。
両腕を体の後ろで組んで、仁王立ち。

なんとしても、どこにもつかまらない。

まるで一人で車両を守っているような姿。
私の向かいに座っていた女子高生と思しき少女二人が
彼をちらちら見ながら小声でしゃべっているほかは
車内の人は泰然と、というか不思議なパフォーマンスの人がいる事なぞ目に入らないかのように通常モード。
彼もすごいけど、
車内の人も すごい。
彼を遠巻きにするわけでもないんだもの。
何も起きてないかのように
立っているんだもの。

しょっちゅう乗ってんのかしら?

皆、慣れてるのかしら?



結局警備中の彼は
中心駅でヘッドセットの向こうの上司か妄想の相手に報告しながら
スタスタと降りていったわ。



世の中って
なんか  スゴイ・・・!
by kumorinotini | 2011-09-27 11:13 | 雑感 | Comments(0)

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini