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映画「かもめ食堂」

どこかファンタジーじみたお話なのと
まったく事件が起きないのとで
この映画に飽きてしまう人もいるかもしれないけど
私はものすごく好きだ。

ていうか
この映画を見ていて気づいたんだけど
私は料理の出て来るドラマや映画が好きなんだなと。

出来上がったものではなく
菜ばしで何かを混ぜているとか
ぐつぐつ煮えている、とか
鍋ぶたが持ち上がってかたかたいっているとか
ヤカンのお湯がわいてひゅうひゅういってるとか
お皿がカチカチ触れ合っているとか
さくっと包丁が何かを切り分けているとか
現在進行形の料理の音がするような、そんな映画が好きなんだなと。

この映画はひとえに
飯島奈美さんの並べるひたすら普通で(←日本なら)美味しそうな料理の魅力によっかかっている、と言ったら言いすぎか。
いやいや、
4人めの演技者として料理が存在している言ってもいいと私は思う。
料理自体は特別すごい料理じゃあなくて
どこにでもありがちな日本の家庭料理なんだけど
網で焼く鮭のふっくらとみずみずしそうな様子、
切る時にいい音をたてるボリュームのあるトンカツ、
少し焦げた砂糖醤油の匂いさえしてきそうな生姜焼き、
馥郁とした香りの漂ってきそうなコーヒーの湯気、
つやつやと炊けたご飯、
そして、

おにぎり。

はあ~~
幸福ってこういうとこにあるんだよなぁ~と痛感する映画でした。


それにしても
何故フィンランドで、売りがおにぎりの「かもめ食堂」なんだろう・・・・?

そんなことはいいのか、
美味しいものは国境を越えて美味しいんだということで。
by kumorinotini | 2012-10-21 13:27 | 映画 | Comments(0)

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


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