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平匡ロスは続く~みくりさんの作る料理が

みくりの平匡さんワードベストテンの中に
「みくりさんの作る料理が好き」
というのがあったと思うけど、あれは私もいいなぁと思う。
なにせこの私は
「美味しい」とか「うまい」とか「(料理が)好き」とか言われたことがない。
新婚の頃、美味しいかどうか恐る恐る聞いて返ってきた言葉が

「マズイのを我慢して食べている」

というものだった。
何がどうマズイのか?と食い下がったら
「マズイものはマズイ。ちゃんとうまく作ったら俺だってうまいと言う!」
と怒鳴られた。

以来怖くて、味について聞いたことはないが
「うまい」と言われたことがないという事は
マズイんだろ。

ここですごく困るのは
作っている私は美味しいと思っている事ね。
だって、私が作ってるんだから、自分好みの味になるのは致し方ない。
それがマズイという事は
夫さんと私の好みはかけ離れているという事なのだろう。
これはもうどうしようもない。
なのに、何がどうマズイのか聞いても具体的な助言はない。

だけど、何回も書いてるけど
こういった言葉はじわじわ効いてくる。
あ~~~いやになる。
ほんとに効いてくるのよ・・・


こんな事を考えてからしばらくして
ネットで
「『美味しかったよ、ありがとう』の言葉がほしかっただけなのに、彼の感想はいつも「悪くない」
「食べられない事もない」といったものだった」という文があるのを読んだ。
書いた人は彼女さんの方で彼女は料理には自信があったらしい。
結局そういったモラハラが原因で別れたらしいが、
後になって「君の作る料理は全部美味しかった。戻ってきてほしい」みたいなロミオメールが届いたらしいが、いまさらオセエーンダヨ!!である。
素直に「美味しかったよ。ご馳走様」と言ってくれるだけでよかったのに、のくだりを読んで、
いきなり涙が出た。

その時初めて気づいたのです。
私もどんなにかそういわれたかったか、と。
残念ながら、私はメシマズ嫁らしいので、これまでもこれからも言われることはないだろうけど
心底そう言われたかったのだなと。
ただ夫さんの名誉のために言っておくと
夫さんは、お昼を出すと「ありがとう」、食べ終わると「ごちそうさま」とは言ってくれる。
だけど、それは労働にたいして言っているのであって、
料理の中身にたいして言っているのではないところが悲しい。

なんにでもザブザブと醤油をかける夫さんを見るかぎり
永遠に「美味しかった」は聞けないのだなと思う。

私の父はいろいろと面倒な男だが、
「美味しかった」はよくいう男なので
その一点だけにおいて、母が羨ましい。

いやいや「ごちそうさま」と言ってもらえるだけでも有難いと思わなくてはならないね。
それすら言わない男子も多いらしいから。
そう言って、自分をなだめるしかない。


by kumorinotini | 2017-01-15 22:00 | | Comments(0)

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini