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母の胃がん

9/1夕方、母から電話。
  本日、胃がんの告知を受けてきたが、主治医は全摘というが、
  手術する気はない(父も納得)と伝えたら、家族を全部呼べとうるさいので、
  9/5の*時に病院に集合できないか、とのこと。諾。
9/2妹にメールしたら、「昨夜は眠れなかった」とメールの返事にあり、
  多少寝つきは悪かったけど、きちんと眠った私は、やはり冷たいのかなと思った。
  母はこの数年もう十分生きたから、これ以上生きていたくない、面倒だと言っていたので、
 ちょうどよかったなと思った私はやはり冷酷らしい。
 ただ、一昨日のランチ会で「90歳まで生きないと思う」とぽろっと言っていたので、
 あれ?と思ったのだけど、こういう事だったのかと。

妹は母にたいして深い思いがあるみたいだけど、私はあまりない。
「あんたを流産するためにあらゆる事をしたのに、あんたは流れなかった。
あんたは生まれたくて生まれてきたんだよ」と言われた身からすると、
いろいろと複雑な思いがあるし、純粋悲しんだりできない面はある。
この言葉が出たのは、別段私がよくあるような「生んでくれなんて頼んでない」とわめいたわけでなく、
母が自分はほんとは子供なんかほしくなかったと話しだしてついでに言った感じ。
さらに別の時に「あんたがいなかったら、私はもっと幸せになれた」とも言われたし。
この時も特に脈絡なくこの言葉が出てきて、私は「生まれてごめん」と謝るしかなかった。
こんな惨めは事ってあるか。
父親は私の事が気に入らず、何かにつけていびってきて、ときおりその余波が母に向かっていたので
母は私をトラブルメーカーのように言っていた。
たぶん父本人は無意識にやっていたらしいし、さして覚えてないかもしれないが、
やられた方は一生忘れない。

9/5主治医のクリニックに父母と妹と私が集合。
  そこで正式な告知の時に父も同席したと聞いて、ビックリした。
  母に言わせると父は冷たい人なのだそうで、詳細な説明の場に父が行ったとは
  驚きだった。
  父母によると先生は前回えらい剣幕だったらしく
  父は<母の意見を尊重する>という決意表明を書いて持ってきており
  母はひたすら「怒られる~」とぼやいていたが
  先生はいたって穏やかで「こういう事は家族全員の気持ちの一致が大事なのに
  前回娘を連れてこなかったので、強く言っただけだ」とのたもう。
  こうなったら藪の中か。父母は前回の先生は鬼みたいだったと言うのだが。
病院を変えようと思ったほどだそうだ。
  *
母の胃がんはスキルスで、通常だったらもっと症状が出てもいいのだが、痛みも疲れもなく通常の生活が送れている状態。
ただ今後の可能性として考えられるのは
1、大吐血して死ぬ  
2、頭の中にある動脈瘤が破裂して死ぬ 
3、このまま症状なくただガンがひろがって衰弱して死ぬ
この三つ、だそうだ。
在宅でいくのか、ホスピスを利用するのか、入院させるのか考えておく事と
医療介護を受けるためにケアマネに連絡してほしい、等々オハナシがあった。
望むのなら在宅一本やりになるのかなと思ったら、妹がホスピスを承知させていた。
まあ、そっちの方がこっちも楽だけど。
ああ・・・でも、父の世話が残るのか・・・なるようにしかならない。
まだ来ていない未来に怯えるのはやめておこう。
それにしても、妹が途中で泣いたのには驚いた。彼女は愛されてたし、情愛の深い子だから。
そして、私は冷たい。


先生は「余命は言わないから」と言ってたけど
胃カメラを受けた時に
「ああ、これは全摘だな、3か月だ」
と先生が言ってたと後で母が言っていた。
だとすると3か月ってことじゃん。
何が言わないだよ、と思ったけど、先生も人間、うっかりしたんだなと
そのままにしておくことに。
喧嘩してもいいことないし。
つまり年内か来年初めって事か。
冬かぁ・・・仕方ないね。
いいよなぁ・・・泣ける人は。
羨ましいよ。冷たい人間としてはさ。

by kumorinotini | 2017-09-05 22:12 | 母の胃がん | Comments(0)

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


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