内舘さんの同窓会
2006年 02月 27日
内舘牧子さんのエッセイにこんなのがあった。
同窓会に遅れて到着すると
先に着いていた友人たちが
久しぶりに出席していたジマーマンさんの件を
口々に訴えたのそうだ。
彼女の娘がおエライさんと結婚したらしく
なんでもかんでもその事に結びつけて発言するのに腹が立つ、と。
例えばーーー
「あら、あたくしの娘が
一流大学出で○○省に勤めている人と結婚したもので、
内舘さん、気後れして遅刻したりしてるのね。
でも、気にしないでいいのよ。
あたくしはそんなに心の狭い女じゃないわ。
気にしないで頂きたいわ」
といったような。
一事が万事、
遅刻するのも
欠席するのも
話しかけてこないのも
なんでもかんでも
『彼女の娘婿があまりにも偉いから』
と
話をこじつけてくるので気分が悪いと憤慨して
内舘さんにご注進に及んできたらしい。
内舘さんもじかにジマーマンさんと話をしたところ
同じ目に会い、たいそうご立腹の様子の文だった。
だが、私は違うことを思った。
みんな50歳代の大人である。
ジマーマンさんがやっと手に入れた自慢の種を暖かい目で見て、
心ゆくまで褒め称えてやることはできなかったものか、と。
それまでジマーマンさんは何ひとつ誇るものがなく
引け目に感じる必要なんかないのに
勝手に臆してしまって同窓会に出て来れなかったのだろう。
内舘さんの書き連ねるジマーマンさんの言葉を読むと
その事が推測される。
みんないい年した大人なのだ。
大人の態度で接してやればよかったのに、と思う。
誇るべき物を持っている人にはわかりにくいかもしれないが
私はなんにも自慢の種を持ってないので、
ジマーマンさんの気持がよくわかるのだ。
そんな自慢の種が手に入ったなら、大声で話して歩くだろう。
残念ながらそんな種はまったく身の回りにないので
できないだけの話だ。
だから、私はそんな人がいたら
一緒に喜んでやりたい。
感心してあげたい、と思う。
とは思っているけど
実際に目の前でそれをやられたら・・・
まっさきに腹を立てたりして。
ま、人間の感情の振り子なんていい加減だしね。
同窓会に遅れて到着すると
先に着いていた友人たちが
久しぶりに出席していたジマーマンさんの件を
口々に訴えたのそうだ。
彼女の娘がおエライさんと結婚したらしく
なんでもかんでもその事に結びつけて発言するのに腹が立つ、と。
例えばーーー
「あら、あたくしの娘が
一流大学出で○○省に勤めている人と結婚したもので、
内舘さん、気後れして遅刻したりしてるのね。
でも、気にしないでいいのよ。
あたくしはそんなに心の狭い女じゃないわ。
気にしないで頂きたいわ」
といったような。
一事が万事、
遅刻するのも
欠席するのも
話しかけてこないのも
なんでもかんでも
『彼女の娘婿があまりにも偉いから』
と
話をこじつけてくるので気分が悪いと憤慨して
内舘さんにご注進に及んできたらしい。
内舘さんもじかにジマーマンさんと話をしたところ
同じ目に会い、たいそうご立腹の様子の文だった。
だが、私は違うことを思った。
みんな50歳代の大人である。
ジマーマンさんがやっと手に入れた自慢の種を暖かい目で見て、
心ゆくまで褒め称えてやることはできなかったものか、と。
それまでジマーマンさんは何ひとつ誇るものがなく
引け目に感じる必要なんかないのに
勝手に臆してしまって同窓会に出て来れなかったのだろう。
内舘さんの書き連ねるジマーマンさんの言葉を読むと
その事が推測される。
みんないい年した大人なのだ。
大人の態度で接してやればよかったのに、と思う。
誇るべき物を持っている人にはわかりにくいかもしれないが
私はなんにも自慢の種を持ってないので、
ジマーマンさんの気持がよくわかるのだ。
そんな自慢の種が手に入ったなら、大声で話して歩くだろう。
残念ながらそんな種はまったく身の回りにないので
できないだけの話だ。
だから、私はそんな人がいたら
一緒に喜んでやりたい。
感心してあげたい、と思う。
とは思っているけど
実際に目の前でそれをやられたら・・・
まっさきに腹を立てたりして。
ま、人間の感情の振り子なんていい加減だしね。
by kumorinotini
| 2006-02-27 11:29
| 雑感
|
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