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ドMな男達

「鬼嫁日記」以来、市民権(?)を得たようで
ドM(超がつくほどのマゾ)な男達はたいそう元気がいい。

元気がいい、といってもそこはドMな男なので、
不必要に妻を恐れ
信じられないほどくだらない事由で妻に虐げられているさまを
異常なほどの情熱を持って書き記しているので
さして世の中に影響を与えるわけではないのですが。

そんな妻とはさっさと別れてしまえばいいのに、と以前は思っていました。
ヒステリーで
横暴で
わがままで
論旨がメチャクチャで、
ともに生活していくのに百害あって一利なし、
にしか思えなかったからです。

妻がいかに酷い女であるかを日夜記録してるんだから
それを家裁にもっていけば簡単に離婚できるに決まっています。
(調停員に苦笑されるかもしれませんけど)
そして、今度は素直でおとなしい女と結婚すりゃあ良いではないかと思っていました。

でも、ある時、週刊誌で<鬼嫁>を持っている男たちの座談会を読み、
それはそれは驚愕したのです。

だって<鬼嫁>の夫たちは喜々として虐げられていたのですもの。

物わかりのいい優しい妻なんか求めていないのです。

そういう女を妻にするなんてとんでもないのです。

座談会の夫たちは
自分がいかに妻に足蹴にされているか競うように話していました。
A氏がうちの妻はこんなにひどい、と話すと、
B氏が「いやいやうちなんて・・・」と身を乗りだし、
次ぎにはC氏が
「まだまだ甘い。うちはもっとすごいですよ」と言い出すのです。

この人たちは好きで<虐げられて>いるんだ、
<虐げられる>事が嬉しくて嬉しくて仕方ないんだ、
としか思えません。

その証拠に
座談会の出席者が一致して言うことには
「離婚なんて考えた事ありません」だそうです。

同情した私が馬鹿でした。

この人たちは自分の趣味嗜好にドップリ浸って生きているのです。


というわけで最近は
「あーー<虐げて>くれる奥さんでよかったわねぇ」
と暖かい目で見るようにしています。
同情なんてしません。

彼らの書いた物を読んだかぎりでは
結婚前の妻たちはおとなしかったらしいのです。

そして、結婚してから、<鬼嫁>へと変化していくらしいです。
となると、ドMな夫たちが
妻たちの秘められたドS(超のつくサディスト)の蕾を育て
開花させているような気すらするんですよねぇ。

さらに夫たちは
自分のドMを満足させるためにかなり脚色して書いていると思われます。
読者を驚かせるために針小棒大にしているのです。

となると気の毒なのは奥様です。
妻たちはこんな風に酷い書かれ方をしていると
知っているのでしょうか?

「鬼嫁日記」の<鬼嫁>さんにインタビューをしているのを
テレビで見たことがあるのですが
くだんの<鬼嫁>さんが暗い声で
「こんな風に見てたんですねぇ・・・・」
と悲しそうに答えていたのが、とても印象的でした。

そういう事を考えると
ドMである事はひどく厄介な趣味嗜好にも思えるのですが
自分の趣味嗜好を変えるのは至難の業です。
このまま行くしかないのでしょう。
奥様たちがドSである事を祈らずにはいられません。  
by kumorinotini | 2006-07-02 12:36 | 雑感 | Comments(0)

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini