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「ラストサムライ」をテレビで見る

私の江戸時代に関する知識、あるいは
幕末・維新に関する知識を
根こそぎひっくり返される映画であった。

なので1時間で挫折。
本当はもっと早く止めようと思ったのだけれど
あんなにヒットした映画なのだから
もう少しなんとかなるだろうと期待して頑張ったのだけど
あの<忍者>もどきが出てくるにおよんで
これはついていけないと思って止めた。

一番分からなかったのは
「カツモト」の立場である。
かれは士農工商のどこに入る人なのだろう?
映画の中では一応<武士>と言われていたけど
そうなると<たか>は武家の妹にして
武士の妻ということになるわけだけど・・・
あれはどう見ても<お百姓>のそれである。
混乱するばかりだ。

あれは
オルグレンさんが捕虜になって熱に浮かされた時の記憶と
解放されたあとで得た知識・情報がごたまぜになって
むちゃくちゃになったものを劇画タッチで描き
なおかつオルグレンさんが
インディアン(ネイティブアメリカン)を襲った時に感じた鬱屈を
晴らす内容になった映画、
とでも割り切るべきなのだろう。

だからかな、
あの村はインディアンの文化を知らない我々がイメージする
インディアンの村落に酷似していたと思う。
要するに
カツモトとあの村落の人々は
オルグレンさんからすると
インディアンの部族の延長線上にあるものなのかもしれない。
スー族、ナバホ族、シャイアン族、ジャパン族、といったぐあいに。


やはりひとんちの文化をちゃんと描くのは
相当難しいのだな。
宝塚でやっている「ベルばら 」も
フランス人が見たらひっくり返るのだろうなぁ。

というわけで
ここは痛み分けと行きますか。(誰と分けるんだ?!)



あと、これはすごく驚いたのだけど
何も知らない師匠だけどロケ地が日本でない事をすぐ見破った。

「これは日本じゃない。だって緑の色が全然違うよ」

そうなのだ。
色、質感、全然違ったのだ。
私はロケ地がオーストラリアだと知っていたので
そう感じるのかなと思ったのだけど
師匠もそう感じた、という事はやはりまったく違うのだろう。

こういう生活のベースになるものが違うと
やはり育つ文化も違うものになるのかもしれない。
これは新しい発見。
by kumorinotini | 2006-12-11 10:55 | | Comments(0)

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini