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吉本隆明かぁ・・・

ちょっと前になるけど、
「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに糸井重里さんが登場なさった時に、
吉本隆明のDVD?CD?100枚セット?だかを担いでいらして、びっくりしたわ。

だって、吉本隆明よぉ。
何故、吉本?
なんで今頃吉本?
何があったの?
吉本はもう相当なおじいちゃんになってるはずなんだけど。
この年齢でブレイク?

学生の頃、彼の本を読んでチンプンカンプン(雑文や講演をまとめたのと対談集は面白かったけど)だったのを思い出したわ。
友人たちと連れ立って彼の講演も聞きにいったのよ。
非常に魅力的なバリトンで、話の導入部分の鮮やかさ、見事さに感動したわ。
でも、覚えてるのはその部分だけよ。

講演のあと、疑義質問に答えてくれたんだけど、
私と同じ年くらいの若者がうわずったように<共同幻想>を連呼してなにやらわけのわからない質問してたわ。
きっと、あの青年は<共同幻想>を頭でしか理解してなかったのね。
でも、理解してるだけ立派かもしれない。
私はなんだかよくわからなかったもの。
でも、私の青春に吉本は欠かせない思い出よ。
わからないなりにね。

今、「きょうどうげんそう」とタイピングするとちゃんと共同幻想と変換するのね。
あの時はけっこう新しい発想だったけど、
今やそれは普通の言葉として存在してるって事かしら?

今、読んだら、もそっと理解できるのかしら?
でも、度重なる引越しのために彼の本は全部処分してしまったの。
1・2冊とっておけばよかったと思うわ。
読み返す体力もないのにね。
知力はもっとないわ。
やはり処分して正解だったのかも。

そのかわり、糸井さんが吉本にアレコレ聞くスタイルをとった本「悪人正機」は買って読んだわ。
あいかわらずねぇ、ぶれてないのね、なんて偉そうな事考えちゃった。
面白かったわよ。

私、思うに、吉本は書く文章より話す言葉の方がわかりやすいような気がするの。(ご本人はそうは思ってないみたいだけど)
誰でもそうだといえば、そうかもしれないけど・・・・
でも、逆の人だっていると思うのね。

などと懐かしいまま、語ってしまったわ。
青春のひとこまだったからね。
by kumorinotini | 2008-07-31 20:38 | 雑感

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


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