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ドラマ「流星の絆」

こういうのなんて言えばいいのかしら・・・
おに面白い?
ギガ面白い?

これって<復讐譚>なの?
そんなのでなくても十分面白いんですけど、と今風の言い方で言いたくなるくらい。
ワッハッハと笑って、そして、ジーーンとさせられて
これって・・・どこかで経験したような・・・
ああ、名作の落語だわ。
落語よ、これ。
大笑いして最後にホロリと泣いて。

養護施設に入った子どもたちが夜中こっそり抜け出して流星を見に行く場面ではホロリときたわよ。
両親が健在だった時、3人はこっそり流星を見に行ったことがあるのね。
その時長男が「願い事をしたら叶うんだぞ」と言ったのに対して
とっさに思いつかなかった次男が、今回は
「流れ星流れないなぁ・・・・今だったらたくさんお願い事あるのに」みたいな事を言うのよ。

ああ・・・・・・・・!

と ぐっと来たわよ。
そう、今彼らの願いはただひとつだもの。


さてと
両親が殺されてから14年と数ヶ月のある日妹が詐欺に遭うの。
そのお金を取りもどそうと長男が考えた<詐欺でお金を取り戻そう>計画がうまくいってしまって、兄妹はたぶんこのあと詐欺師として生計をたてることになりそうね。

話変わるけど
彼らの両親の事件の時にやってきた刑事役の三浦友和なんだけど、
この人20数年前はたんに正統派2枚目の俳優さん(ごめん)で、
そういう役ってありそうでなかなかないから、
これから困るだろうなと思っていたら・・・なんだか面白い役者さんになってきたわね。
今回の刑事もかすかに狂気みたいなのをはらんでいて
刑事である事からやや逸脱しているの。
ものすごく興味深いわ。
見てはいないけど、映画でもずいぶんと面白い役をやってるようで
山口さん、あなたって先見の明があったのね。

それと3人の兄妹の親(3人が小さい頃に殺されてしまうんだけどね)を
寺島進さんとりょうさんが演じたんだけど、ワンポイントもいいとこの出演なのよ。
死体の場面を入れても数分あるかないか。
ところが、このときのりょうさん扮するお母さんがものすごくいいのね。
全部みてないんで、断定はできないんだけど
私がこれまで見てきたりょうさんの演じる役って
仕事のできるクールな女、てのがほとんどだったの。
ところが、ところが、なのよ。
なんとりょうさんの役は
下町で小さな洋食屋をやってる男の妻で
3人の子供を育てている、ちょいと肝っ玉母さん風だったのね。
びっくりしたわ。
子供を叱る場面もピリピリしてるんじゃなくて
なんだか暖かいのよ、叱り方が。
ああ、りょうさんてこんな役もできるんだなぁって。
いままで痩せすぎな感じがしたのに、このときの彼女はふっくらした姿にすら見えたわ。
何度も書くけど、やはり俳優さんってすごいわ。

夫役の寺島さんはね、
腕はいいけど、肝っ玉女房にちょっと頭が上がらない感じの気のいいオヤジだったわ。
でも、二人とも殺されちゃうのよ。
そんなちょびっとな役で出番も少ないのに二人を使った、ということは
この後、重要なシーンがあるって事かしら?
だとしたら 楽しみ。
by kumorinotini | 2008-10-19 10:09 |

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini