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義父死す~四十九日に

土曜日は亡き義父の四十九日だったんだけど
自宅でこじんまりとやったの。

というのも
なにせ義父と義母の死亡日は3週間程度しか離れてない。

という事はまともに二人の四十九日をやったら
3月に2回もあることになる。
そこで考えたのが
義父には申しわけないけど、
義父の親戚筋が全員遠方なので
一ヶ月おいて再び来ていただくのに忍びないのと
義母の親戚はわりと近くに散らばっており参列しやすいだろうとの事で
義父のそれは家族だけでちんまり行い
義母の時はそれなりにお寺で行い
そのまま納骨もすませよう、と決めたのよ。
私じゃないわよ、ダーがね。
私にはアレコレ言う資格も権利ないし。

納骨に関しては
四十九日過ぎたら、いつでもいいですよ、との事で
仲良しだった二人だから、きっと一緒が良いだろうと。
それまではうちに並べておいてあげようと。


んなわけで
土曜日に自宅にお西の別院からお坊様に来ていただいたのだけど
来てくださったお坊様の法話がものすごく良くて
なんだかわかんないけど、後半私、涙が出てきたの。。
別段哀しい話をしたわけじゃないし
辛い話をしたわけでもないんだけどね。


「六道輪廻※というのは
 実は死後の話ではなくて、今生きている時がそうなんです、
 強欲に生きていたらそれは<餓鬼>だということだし
 真っ赤になって怒り狂ったら、すなわち<赤鬼>になっているんです、
 青筋たてて怒ってたら<青鬼>」


<畜生>道について何か言ってたけど、ちょっと忘れた。
最後に何度も何度も言ってらしたのが


「天上界だってこの世にありますよ。
 歓楽街がそうです、
 美味しいものがあって楽しいことがあって。
 でも、それだけです。
 仏になれるわけではない。
 つまり、
 仏になれるのは人間だけなんです、人だけが仏になれるんです、
 だから人間がいいんです、
 ですから皆さんずっと人間でいましょう、
 人でいましょうね」
(ここのくだりで泣いてしまったし、今も涙が出る。何故?)


まあ、そんなこんなのお話があって
その四十九日に呼んだ私の父がお名前を聞いたら
ご自分の経歴や年齢を教えてくださったのよ。


まずお名前からしてご本名なのに
まるでお坊さんみたいな名前。
ご本人も


「やはり、こっちの道に縁があったのかなぁと思います」


元々はまったく違う職業(→ご実家の職業を継いでらしたそうで)だったのが
阪神大震災の被害にあって思うところがあり、信仰についてアレコレ考えだした。
ご実家は日蓮宗だったそうだけど
いろいろ勉強するうちに「浄土真宗」こそ「本当の宗教、正しい神仏の教え」をしていると思って
宗旨替えしたのだそうな。
でも、日蓮宗というのはけっこうシバリのきつい宗教なので
自分自身が変わるのはなかなか大変だったとのこと。

関西のご出身のせいかお話は面白おかしかったのだけど
なのに
なんで涙が出てきたのか不思議なのよ、いまだに。

ただその涙は哀しいとかそういうもんじゃなくて
「うわーーーー今、とても幸せだーーー」
というなんんかフワフワした幸福感から来るものだったかな。

まあ、私の涙のツボはかなり変なんだけど。

今でも
その時の法話を思い出すととても幸せな気分になって
「あーーーよいお話を聞いたなぁ」
と涙が出てくるのよ。
やっぱ、私、変だわ。


※六道輪廻~~天上界、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄
by kumorinotini | 2010-03-08 11:54 | 舅と姑とその周辺

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini