そんなことでいちいち驚かない
2012年 11月 06日
最近母の周囲にも認知症の人がちらほら出てきているようだ。
その中に一緒にパークゴルフをする仲間がいるんだそうだけど
「ホールまであと30cmくらいしかないのに、カーーンて飛ばすんだよ」
「自分のクラブがそこにあるのに、ない!ない!って騒ぐ」
あるいは近所の人で
「こないだお惣菜のおすそ分けを持っていったら、その場で食べ始めるんだよ。お礼もなしで」
などと、こっちにいちち驚いた顔で教えてくれる。
眉をひそめて。
まるでとんでもない事であるかのように。
いつからこの人はこんな風になってしまったんだろう、と悲しくなるけど
きっと今まで気づかなかっただけで
ずっとこんな人だったんだろうな、とこれまた悲しく再認識するわけだ。
結婚前はこんなに話した事はなかったし
結婚してからもこんなに話してこなかったし
いろいろしゃべるようになったのは
ここ数年のことだ。
知らないって、幸せな事なのね。
いつか自分もそうなるかもしれないとは考えるみたいだけど
「年寄り笑うな、行く道だもの」
という優しい気持ちにはならないらしい。
あ~~やだやだ、見せ付けられるようで、みたいな気持ちらしい。
「ホールまであと30cmくらいしかないのに、カーーンて飛ばすんだよ」
ー(そうだよ、だから、認知症なんだよ)
「自分のクラブがそこにあるのに、ない!ない!って騒ぐ」
ー(そうだよ、だから、認知症なんだよ)
「こないだお惣菜のおすそ分けを持っていったら、その場で食べ始めるんだよ。お礼もなしで」
ー(そうだよ、だから認知症なんだよ)
母がいろいろ教えてくれる認知症の人の言動に関して
全部知ってるよ、だから、認知症なのよ、ともいえず、
ああ、そうなの、と黙って、悲しい気持ちで聞くしかないのだけど。
ところでコースをいっしょに回る父は
最近認知症の人のサポートのコツをつかんだらしく
たまに優勝したりしているらしい。
認知症の相方は優勝すると凄く喜ぶんだそうだ。
さもありなん。
いつもは「・・・ができない」「・・・が駄目」と言われ続けることがほとんどで
そのたびに悲しい気持ちになってるだろうから。
何かうまくいく経験ができる事はとても良いことだと思う。
ただフォローする父はへとへとになるそうだが
あの短気な父が、根気よく相手しているのかと思うと
不思議な気がするけど。
その中に一緒にパークゴルフをする仲間がいるんだそうだけど
「ホールまであと30cmくらいしかないのに、カーーンて飛ばすんだよ」
「自分のクラブがそこにあるのに、ない!ない!って騒ぐ」
あるいは近所の人で
「こないだお惣菜のおすそ分けを持っていったら、その場で食べ始めるんだよ。お礼もなしで」
などと、こっちにいちち驚いた顔で教えてくれる。
眉をひそめて。
まるでとんでもない事であるかのように。
いつからこの人はこんな風になってしまったんだろう、と悲しくなるけど
きっと今まで気づかなかっただけで
ずっとこんな人だったんだろうな、とこれまた悲しく再認識するわけだ。
結婚前はこんなに話した事はなかったし
結婚してからもこんなに話してこなかったし
いろいろしゃべるようになったのは
ここ数年のことだ。
知らないって、幸せな事なのね。
いつか自分もそうなるかもしれないとは考えるみたいだけど
「年寄り笑うな、行く道だもの」
という優しい気持ちにはならないらしい。
あ~~やだやだ、見せ付けられるようで、みたいな気持ちらしい。
「ホールまであと30cmくらいしかないのに、カーーンて飛ばすんだよ」
ー(そうだよ、だから、認知症なんだよ)
「自分のクラブがそこにあるのに、ない!ない!って騒ぐ」
ー(そうだよ、だから、認知症なんだよ)
「こないだお惣菜のおすそ分けを持っていったら、その場で食べ始めるんだよ。お礼もなしで」
ー(そうだよ、だから認知症なんだよ)
母がいろいろ教えてくれる認知症の人の言動に関して
全部知ってるよ、だから、認知症なのよ、ともいえず、
ああ、そうなの、と黙って、悲しい気持ちで聞くしかないのだけど。
ところでコースをいっしょに回る父は
最近認知症の人のサポートのコツをつかんだらしく
たまに優勝したりしているらしい。
認知症の相方は優勝すると凄く喜ぶんだそうだ。
さもありなん。
いつもは「・・・ができない」「・・・が駄目」と言われ続けることがほとんどで
そのたびに悲しい気持ちになってるだろうから。
何かうまくいく経験ができる事はとても良いことだと思う。
ただフォローする父はへとへとになるそうだが
あの短気な父が、根気よく相手しているのかと思うと
不思議な気がするけど。
by kumorinotini
| 2012-11-06 16:00
| ワタシの一族
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