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ドラマ「とんび」と「dinner」

・「とんび」
主役がなんとまあ面倒でうざい男であることか!!
いや、たとえ主役がそういう男でなくても
内容がどうというより、体質的に受け付けないな。
妻と子供を溺愛する男というのも
昭和というのも苦手。
でも、歴史ものとかミステリとか料理関係だったら
我慢できるかもしれないけど、そのどれでもない。

ぞっとする。

・「dinner」
むむむ、これは「王様のレストラン」と「救命救急」を足して2で割った話なのかな?

「(俺たちの)料理は愛情とチームワーク」とそれなりに自信を持っていたレストランの厨房スタッフだったが、よく見るとそれはオーナーシェフの圧倒的な観察力と細やかな気配りと心配りで成り立っていたわけね。
だから、そのシェフが倒れた途端、レストランはじわりと客を減らしていく。
ホール支配人にしてシェフの娘は、昔、父が修行していた店にいたという男をスカウトしてくるのだけど、その男は「料理とは食材+技術」であり、「料理の味は1gの塩で決まる」とチームワークも愛情も関係ない、と豪語する。
手厳しくて傲慢ともいえる新しいシェフに江口洋介。
こういうのをやらせるとうまいわぁ。
スーシェフに松重さん。
総料理長になれると思ったら、新しいシェフがやってきてしまう。
面白くないが、その気持ちを押し殺す姿は引き算の演技。素敵です。
ドラマだと人間関係を簡略化するために
店の大きさに対して、厨房スタッフ・ホールスタッフが少なすぎるのがほとんどだけど
このドラマの厨房スタッフ・ホールスタッフは店相応の人数で、
特に厨房スタッフが料理する姿は一定のリズムがあって、実に美しくおいしそうである。
これだけの人数を隅々まで連結するように動かすのは大変だろうなぁとADさんの苦労を思いやる。

この傲慢とも頑固ともいえる新シェフの下で
この厨房はホールは店はどうなるのかなと期待大です。
まあ、例によって例のごとくスッタモンダの末うまく回るようになるのはわかっているのだけど。

ドラマというのはすでに材料は出尽くしているので
どう料理してくるのか昨今のドラマのあり方だと思っているので
「王様の~」でもなんでも私は構わないのだ。

おまけ。
倉科カナさんがいい。
最初は、あらゆる事から守られている環境にいるのにそれに気づかず、ひたすら楽しく仕事をしているのだが、父が倒れた途端、若い彼女に現実の厳しさがどっと押し寄せてくる。
スタッフはある程度相談相手にはなるが、決心するのは自分、という辛い立場。
そのことに押しつぶされそうになりながら、歯を食いしばって、耐えようとする姿が
実に良い。
良い女優になってきたなぁ。
by kumorinotini | 2013-01-14 22:05 | | Comments(0)

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini