ヴァレンヌへ!!~「王の逃亡」
2016年 06月 24日
今、ゆっくりとだけど
佐藤賢一さんの小説フランス革命を読んでいる。
やっと5巻めまで来た。
「王の逃亡」。
ご存知、ルイ16世とその家族のヴァレンヌ逃亡。
ここのくだりを読んで、考えてしまった。
もしも、だけどルイが逃亡しなかったら、ルイの処刑はなかったのだろうか、と。
あの逃亡がばれて、ルイは国民から「国王は我々を裏切った」みたいな感情を持たれて、挙句は処刑となったらしいので。
この本によると、逃亡は王妃の愛人フェルセンが画策したものであり(これはどうも本当らしい)、ルイが計画したものではないとなっている。
でも、誰が計画しようとも、最後に逃げる決心をしたのは王自身だし、
その手際の悪さのあらかたは王に起因するので、
だれそれが悪いからと王以外の誰かに責任を持って行き様がない。
・・・結局王が悪いんだろうな。
ただ、ルイという人はどうひいき目に見てもリーダー資質に欠けていたので
「お前が決心したんだろうが!」と責めるのも酷というものかもしれないが。
一番の不幸は、その資質がないものが上に立つ立場になってしまった事だね。
これはいろんな歴史家にも言われてきてることだけど。
ルイは違う職業につくべきだったのよ。
といろいろ考えるうちに
フランスは国王王妃を処刑し、その子ども達に関しても行方を見失ってしまったので、今や、国王一族は残っていない(自称はともかく)。
見失う、という優しい言い方だけど、
要するに、保護しなかった、放り出したわけよね。
この後、ナポレオンが一事王制にしたりしたけど
やはり出自が出自なんで長続きしなかった。
自分たちと変わらない生まれなのが、いきなり国王と言い出しても
気持ちとしてすっきり受容はできないわよね。
かくしてフランスは国王を自らの手で滅ぼしてしまった。
それから200年以上たった今、
隣国(デンマーク、オランダ、スペイン等々)の王族を見た時に、
ああ、うちにも王様がいたらなぁ、昔はいたのになぁ・・・なんて思うんじゃないかとゲスパーするわけさ。
あはは、ほんとにゲスの勘ぐりってやつだわね。
佐藤賢一さんの小説フランス革命を読んでいる。
やっと5巻めまで来た。
「王の逃亡」。
ご存知、ルイ16世とその家族のヴァレンヌ逃亡。
ここのくだりを読んで、考えてしまった。
もしも、だけどルイが逃亡しなかったら、ルイの処刑はなかったのだろうか、と。
あの逃亡がばれて、ルイは国民から「国王は我々を裏切った」みたいな感情を持たれて、挙句は処刑となったらしいので。
この本によると、逃亡は王妃の愛人フェルセンが画策したものであり(これはどうも本当らしい)、ルイが計画したものではないとなっている。
でも、誰が計画しようとも、最後に逃げる決心をしたのは王自身だし、
その手際の悪さのあらかたは王に起因するので、
だれそれが悪いからと王以外の誰かに責任を持って行き様がない。
・・・結局王が悪いんだろうな。
ただ、ルイという人はどうひいき目に見てもリーダー資質に欠けていたので
「お前が決心したんだろうが!」と責めるのも酷というものかもしれないが。
一番の不幸は、その資質がないものが上に立つ立場になってしまった事だね。
これはいろんな歴史家にも言われてきてることだけど。
ルイは違う職業につくべきだったのよ。
といろいろ考えるうちに
フランスは国王王妃を処刑し、その子ども達に関しても行方を見失ってしまったので、今や、国王一族は残っていない(自称はともかく)。
見失う、という優しい言い方だけど、
要するに、保護しなかった、放り出したわけよね。
この後、ナポレオンが一事王制にしたりしたけど
やはり出自が出自なんで長続きしなかった。
自分たちと変わらない生まれなのが、いきなり国王と言い出しても
気持ちとしてすっきり受容はできないわよね。
かくしてフランスは国王を自らの手で滅ぼしてしまった。
それから200年以上たった今、
隣国(デンマーク、オランダ、スペイン等々)の王族を見た時に、
ああ、うちにも王様がいたらなぁ、昔はいたのになぁ・・・なんて思うんじゃないかとゲスパーするわけさ。
あはは、ほんとにゲスの勘ぐりってやつだわね。
by kumorinotini
| 2016-06-24 22:13
| 雑感
|
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