着るためではなく
2006年 01月 12日
訪問するたびに
「かあさん(=義母)のキモノをどうにかしてくれぇ」
と義父に言われていた。
邪魔なんだそうである。
畠で焼こうと思ったそうだ。(いっそ焼けばよかったのに)
いっぱい持っているんだそうである。
おっちょこちょいの私はそんなに邪魔でどうにかしたいのなら、
どうせ車で来てるんだし、預かっていって売り払い、
その代金をそっくり義父母に送金すればいい、と単純に考えていた。
で、そうダーリンに話してみた。
でも、ダーリンの考えは違った。
「うちで勝手に処分しては駄目だ」
どうして?
「マーサがいるだろ」
マーサはダーリンの弟のお嫁さんだ。
(私からすると)キモノは資源ゴミに近い物だったが、
そう思わない人もいる、というのである。
おおっ!
そう言われればそうである。
マーサが着たいと思うかもしれない。
さすが、ダーリン!!
ま、着たいと思ったところで、
身長が130㎝に満たず体重が50㎏越えていると思しき義母のキモノを
マーサが着られるかどうかは疑問だ(マーサは150㎝くらいで中肉)が、
キモノに対して私とは違うイメージを持っているかもしれない。
それで、去年のお盆に訪問した時、
義父からいつもの「どうにかしてくれぇ」の台詞が出た時に
「私たちが勝手にどうこうするなんて事はできませんから」とお断りした。
と、義父が私に言った。
「マーサの事を気にしているのか?」
はい。
「マーサの事ならいいんじゃ。やるキモノはもう決めてある。
夏冬の喪服ふたつと留め袖じゃ。
だから、お前はマーサを気にしなくていいんじゃ」
でも、ダーリンは首を横に振り
「俺達の勝手にはできないから、母さんに万が一の事があった時に
ギルバート(=ダーリンの弟)とふたりで考えるから、
もうキモノの話はしないでくれ」
と引導を渡したのである。
そのあと、師匠の趣味のお裁縫用に、
華やかなものを1着くらいは頂いてもよかろうということになり、
タンスの引き出しから義母のキモノを引っ張り出してみたが、
30着ほど数えたところでダーリンと師匠がウンザリしてきたので、
中止した。
残念ながら華やかな模様の着物はひとつもなかった。
結婚してからこしらえた物ばかりで娘時代の物はないのだそうだ。
義母によると全部で数百万円したそうだが、
どれもすごく地味な色合いの紬みたいな模様ばかりだった。
(ひとつ不思議だったのは、そのほとんどにしつけ糸がかかっていた事)
それにしても、引き出しから引っ張り出すたびに
「やだーーーーどうしてこんなにあるのぉーー!?
やっだーーーいつ買ったのぉーー!?」
義母上がお叫びになるたびに、ひっくり返りそうになったよ。
『そうそう。きっと、誰かが勝手に作っちゃったんだね。
・・・って、全部、あんたが買ったんだよ!!』
と、どうして誰もつっこんでやらないんだ?
嫁の私がつっこむわけにはいかんしなー。
師匠によると他の引き出しにまだ入っていたよ、とのこと。
え・・・?
それって、まずくない?
だって・・・それは、つまり、マーサが3で残りがうちって事だ。
あまりにも差がありすぎる。
ダーリンの言葉どおり処分をお断りしてよかった。
あとでトラブルにならないとも限らないもの。
くわばらくわばら。
「かあさん(=義母)のキモノをどうにかしてくれぇ」
と義父に言われていた。
邪魔なんだそうである。
畠で焼こうと思ったそうだ。(いっそ焼けばよかったのに)
いっぱい持っているんだそうである。
おっちょこちょいの私はそんなに邪魔でどうにかしたいのなら、
どうせ車で来てるんだし、預かっていって売り払い、
その代金をそっくり義父母に送金すればいい、と単純に考えていた。
で、そうダーリンに話してみた。
でも、ダーリンの考えは違った。
「うちで勝手に処分しては駄目だ」
どうして?
「マーサがいるだろ」
マーサはダーリンの弟のお嫁さんだ。
(私からすると)キモノは資源ゴミに近い物だったが、
そう思わない人もいる、というのである。
おおっ!
そう言われればそうである。
マーサが着たいと思うかもしれない。
さすが、ダーリン!!
ま、着たいと思ったところで、
身長が130㎝に満たず体重が50㎏越えていると思しき義母のキモノを
マーサが着られるかどうかは疑問だ(マーサは150㎝くらいで中肉)が、
キモノに対して私とは違うイメージを持っているかもしれない。
それで、去年のお盆に訪問した時、
義父からいつもの「どうにかしてくれぇ」の台詞が出た時に
「私たちが勝手にどうこうするなんて事はできませんから」とお断りした。
と、義父が私に言った。
「マーサの事を気にしているのか?」
はい。
「マーサの事ならいいんじゃ。やるキモノはもう決めてある。
夏冬の喪服ふたつと留め袖じゃ。
だから、お前はマーサを気にしなくていいんじゃ」
でも、ダーリンは首を横に振り
「俺達の勝手にはできないから、母さんに万が一の事があった時に
ギルバート(=ダーリンの弟)とふたりで考えるから、
もうキモノの話はしないでくれ」
と引導を渡したのである。
そのあと、師匠の趣味のお裁縫用に、
華やかなものを1着くらいは頂いてもよかろうということになり、
タンスの引き出しから義母のキモノを引っ張り出してみたが、
30着ほど数えたところでダーリンと師匠がウンザリしてきたので、
中止した。
残念ながら華やかな模様の着物はひとつもなかった。
結婚してからこしらえた物ばかりで娘時代の物はないのだそうだ。
義母によると全部で数百万円したそうだが、
どれもすごく地味な色合いの紬みたいな模様ばかりだった。
(ひとつ不思議だったのは、そのほとんどにしつけ糸がかかっていた事)
それにしても、引き出しから引っ張り出すたびに
「やだーーーーどうしてこんなにあるのぉーー!?
やっだーーーいつ買ったのぉーー!?」
義母上がお叫びになるたびに、ひっくり返りそうになったよ。
『そうそう。きっと、誰かが勝手に作っちゃったんだね。
・・・って、全部、あんたが買ったんだよ!!』
と、どうして誰もつっこんでやらないんだ?
嫁の私がつっこむわけにはいかんしなー。
師匠によると他の引き出しにまだ入っていたよ、とのこと。
え・・・?
それって、まずくない?
だって・・・それは、つまり、マーサが3で残りがうちって事だ。
あまりにも差がありすぎる。
ダーリンの言葉どおり処分をお断りしてよかった。
あとでトラブルにならないとも限らないもの。
くわばらくわばら。
by kumorinotini
| 2006-01-12 11:30
| 舅と姑とその周辺
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