退院

三泊四日の予定が二泊三日で退院の運びとなった。
もともと三日目は予備日だったので
その予備日をカットしただけかもしれない。
でも、検査入院の前は、入院中にいろいろお話をして、などと言ってたので
予備日にでも、じっくりゆっくり話をするのかと思っていたので、多少驚いたわ。
じっくりゆっくりったって・・・さして話をする事もないだろうなとも思ったけど。

さて、退院当日であります。
ドアに近い方のベッドにいた二人と
挨拶を始めたんだけど・・・
これがもお凄いのよ。
まるで大親友との別れみたいな、実に親し気に手を握りあって情感のこもった言葉をかける母。
相手はたぶんかなり悪いんだと思うんだけど
「元気でいてね、頑張るのよ、約束だよ」と母が励ますと
涙ぐんで、頑張るとかなんとか答えているみたいで、
さらにいろいろ言葉をかける母にさらにさらに答える相手。
そして
「あなたがいなくなると寂しい」
などと泣かれたりしてるわけだ。

これを二つのベッドでやるんです。
(帰宅してから聞いたところによると
母は<涙さん>の背中をさすったり、
マッサージしたりしていろいろしゃべったそうで。
夫と死に分かれて、家に帰っても一人なんだとか)

うへ~~
こんな言葉、私、かけてもらった事ないですよ。

私が足の指の上に圧力なべの重い蓋を落とした時
自転車練習中転び、足をひきずりひきずり家に帰ったときも
「(鍋の蓋が)変形したじゃないの!」
「自転車は無事?!」
とわめいただけでした。
さいわい鍋の蓋は無事だったし、自転車は私の体で受け止めた(堤防から下に落ちた)ので
買い物かごがひしゃげた程度。
私に「無事か?」とのお言葉はひとつもなし。

なのに、昨日今日知り合った相手にはこの心のこもったお言葉。
ほんとにこの人は外面がいいんだなと感心したわ。

父は、
「お母さんはものの数分で親しくなってしまう」
と感心してたけど、感心してる場合じゃないだろ。
こんな心のこもった言葉、かけられた事ないよ、私たち家族は。
いつもいつも愚痴でしたよ。
文句でしたよ。
不平不満でしたよ。
あ~~あんな前向きな言葉、一度でいいから聞きたいものだ。
母は親切にする相手を間違えてるんじゃないか?

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by kumorinotini | 2018-01-22 15:09 | 母の胃がん | Comments(0)

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini