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御大師様の楽しみ方

先日、「空海」に関する展示を見てきました。
どうしても照度を落としてあるので
曼陀羅図の中にははっきり見えないものもありましたが
それでも
運慶・快慶の力感あふれる木彫の数々に惚れ惚れし
空海の真筆(流麗にして闊達。ひとつひとつの美しい事!さすが三筆!)にうっとりしていると
後ろで声がします。
服装から見て高校生の女の子のようです。
さっきから話しているのを聞くと、
どうも興味があって来たのではなくて
学校の授業の一環で見にきたような感じでした。

お経の文章の前では

「これ、何を書いてるんだろ?」

「さあ・・・?俺は頭良い、なんて書いてるんじゃないのぉ」

と説明文すら読んでない模様。
さて、この二人、空海の真筆の前では何を言うのかしら、と思ったら・・・

「なげーーー」

とウンザリした声を出したあと

「あ、ここに山って言う字がある。
 山P(やまぴー。ジャニーズ所属のアイドル、山下智久)の山だよ」

「あ、あそこに下って言う字があるよ」

「えーー?!それで山下じゃん!」

「あ!ここに智があるー」

「どっかに久の字、ないかなぁ・・・?」

よかったね、それなりに楽しめて。
あの世で御大師様が苦笑しているんじゃないかしら。
いえいえ、案外ニコニコと見ておられるかもしれません。
入り口に展示してあった弘法大師座像のお顔を拝見すると
どんな事もふわりと包んでくれそうな優しいお顔でしたから。
by kumorinotini | 2007-06-06 07:51 | 雑感 | Comments(0)

ミラーサイトだったのに、本家になっちゃって・・・


by kumorinotini