を見てしまった・・・


出演者の中に私の好きな俳優さんがいたからだが
話が進むにつれどんどん気持が退いていくのがわかった。


ヒロインの黒木瞳さんはきれいすぎる。


夫(古田新太)から
「お前に女なんか感じないんだよ」と言われたり

パート先の人に
「さえないオバチャン」呼ばわりされたり

黒木さん扮する主婦も
「私はオバサンだから」みたいなニュアンスの発言をしても

その圧倒的な美しさや輝きはどうしても消せないわけで
見ているこっちはドッチラケになるだけだ。


せめて詰め物か何かして小太りに作ってくれたら
まだ救われたかもしれないが、それもほっそりとしたまま。

そのうえ
家族からけっこうひどい扱いを受けているのに
いつも笑顔で元気いっぱいで、
生活の疲れなんかどこにも見えないので
そんなのありえないだろっ!!とツッコミを入れたくなる。

仏頂面でパートと家事をこなしていたのが
バレエに目覚めてどんどん輝いていくというのなら
リアリティもあるけど。

ものすごくキレーな人がキレーなまんまで登場して
どこにでもいるオバチャンの役でございますって言われてもなぁ・・・
   


踊れるからということでキャスティングしたのか
たまたま踊れるからこういう話にしたのかわからないが
あれはどう見ても失敗なんじゃないかな。





追記:4月18日

ひょっとしたら
夫の妻に対する邪険な物言いは
愛情の裏返しかも、なんて考えないでもなかったんだけど。

どっちなんだろ・・・?
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# by kumorinotini | 2006-04-13 11:34 | | Comments(0)

話すこと、書くこと

書くことばは話す言葉の延長なのだなぁと最近思う。

物を書くことを生業にしている人は別として
言葉に関して素人の私たちはそうなのではないかしらん。

楽しい話し方をする人の文章はどこかしらはずんでいる
(そうのえこっちまで元気が出る)し

まとまりのない話し方の人の文章は源氏物語の原文みたいだ
(主語は何なのか、その指示語は誰を指すのかわからない事が多い)し

早口の人の文章はどこか急いでいる感じだ
(こっちも急いで返事をしなくちゃいけない気になる)し

きまじめな人の文章はカッチリしてる
(でも、時々妙なところで面白い表現が出たりする)し

断定的な物言いをする人の文章はこっちを叱っているような感じがする。
(たぶん、そういうつもりはないんだろうけど・・・)

書く文章には
表情も声もイントネーションも言葉の強弱もつかないので
話し方の癖がより強調される部分があるのではないかと思う。
(まあ、こういう風に受けとるのは私だけかもしれないけど)

だから
署名のない文章があっても
その文の書き手とよく話した事があれば
たとえ文章が短くても
これは誰それさんの書いた文だとわかるかもしれない。
(だから、知り合いのブログに匿名コメントをつける時は
充分気を付けるべきだ。
相手はあなただとわかっているかもしれない)


さて、そこで自分はどうなんだろう、
と考えてみた。
自分の話し方や文章を客観視する事は難しいので
これがさっぱりわからない。

文を書く時は分かりやすさを心掛けているけれど
話し方がそうなっているかどうかは疑問だ。
知りたいなと思う事もあるが、
いっそ知らない方が幸せかもしれないと考えたりする。


見ぬもの清し、である。
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# by kumorinotini | 2006-04-12 10:21 | 雑感 | Comments(0)

お帰りなさいませ

あるところで言われた言葉です。


あ、別に メイド喫茶 ではありません。



ダーリンの実家訪問のためにお土産を買おうと思ってデパ地下に行き
佃煮屋さんのブースでしばし考えたあと
もうちょっとあちこち見て歩こうと思い

「ほかも見てきたいので・・・」

と立ち去ろうとしたら店員さんが



「ほかにも美味しいお店がございますから、ごゆっくりどうぞ」



以外な言葉だったのでけっこう感動しました。

通常そういう場面では
『あーそうですか』とぶっきらぼうに言われるか

あるいは、不機嫌な顔のあとそっぽを向かれても仕方ないところなのに
『ほかにも美味しい店がある』なんて、なかなか言えない台詞です。


変な言い方ですけど、気分よくその階を一回りし
結局、気に入った物がなくてさっきの佃煮屋さんに戻ったところ



「お帰りなさいませ」



と笑顔。(これはまーそうですよね)


ホテルのフロントに言われた時はたいして嬉しくないのに
このときはちょっと暖かい気持になりました。


この佃煮のお土産は好評で、以来ここの佃煮は
ダーリンの実家御用達になってます。
味見させてもらいましたが、本当に美味しいのです。
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# by kumorinotini | 2006-04-11 08:20 | 雑感 | Comments(0)

雑誌掲載の余波

近所の焼きたてパン屋さんが町のグルメ雑誌
(という言い方は好きじゃないけど一番わかりやすいから使う)
に載った話をして、パンがほとんどなかった話 はしたと思うけど

それは一過性のものだと高をくくっていたのですが
大きな間違いだった事を知りました。

あのものすごかった時みたいな事はないけど
以前よりはお客さんがずっと多くなったし
(近頃では店に、お客がひとりふたりかならずいる)

以前なら台の上に溢れんばかりに乗っていたパンも
種類も量も減ってなんとなく寂しい状況です。

そうです。

作るパンの種類が減ったんです!

師匠はここのラスクが大好きで、
行くたびに必ず買ってたんですが
最近(雑誌掲載以後)は置いてないので、
いつ作るのか聞いたら


「粉がないのでしばらく作れない」とのこと。


ぇええっ?よね。


食パンも予約しないと買えなくなったし。

雑誌に載ってお店は売れてウハウハかもしれないけど
近所の住人としては心中複雑です。



でも、「粉がない」って・・・・そんなのあり?
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# by kumorinotini | 2006-04-10 10:24 | | Comments(0)

今月に入って犯人が逮捕された「川崎・小3男児投げ落とし」事件
加害者の供述の一部がニュースで紹介された時、

なんだか<虫>がとり憑いたみたいだなと思いました。

加害者がそこまでして殺人をしなければならない理由が
これといって見あたらないからです。

まだ全部しゃべってないのかもしれませんが
それにしても不可解な感じがするのです。





あ・・・

<虫>って何?とお思いになるかもしれませんね。

<虫>というのはですね・・・


話、飛びます。

師匠が小学生か中学生の頃見ていた「幽☆遊☆白書」というアニメの中に

「蟲寄市(むしよりし)」という架空の町で
不可解な傷害・殺人事件が頻発し、
主人公の幽助とその友人達がそれに巻き込まれながら
なんとか解決するという話があったんです。

何故、殺人事件が頻繁に起きたかというと
幽界だか霊界だかに生息する虫が人間界にわいて出て人間に取り憑くと、
普段は理性でコントロールしているマイナスの感情が増幅してしまい、
その感情に突き動かされて誰もが事件を起こしてしまう、という事でした。

(虫にとりつかれると能力者になってしまうという設定
もあったのですが、それはここでは関係ないので無視)


前出の事件の加害者の供述の一部を聞くと
あまりにも脈絡なく、いきなり「殺したい」となったようで
かのアニメの<蟲寄市>のくだりを思い出したわけです。
 
この事件に限らず
<虫>に取り憑かれたとしか思えない事件が多いなと感じる昨今です。




と、この後、夕方のニュースの中で
心理学だかのセンセーのお話がありまして


「これは<代償行為>ではないでしょうか?
 本当は自殺したいのにどうしてもできない、
 それで他人を殺すことで自分を罰してもらいたい、
 捕まえてもらいたい、そのように思ったのかもしれません」


なんて事を言ったのを聞いて
ダーリンが

「本当かよっ!?」

と叫びました。

私も同じ事を思いました。
そんな理由で殺されるなんて・・・


いや、どんな理由でも家族を殺されるのは絶対に嫌だ
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# by kumorinotini | 2006-04-09 08:21 | 時事 | Comments(0)

弁当興亡史

今日は関西弁の気分やねん。
静岡より西には行ったことがないんやけど
関西弁のブログを一気に読んだら
頭の中がそういうモードに切り替わってん。
関西出身の人が読んだら気持悪いかもしれんけど
 

前に書いた事があるけど
ダーリンは毎日お弁当持って出勤してはんねん。

結婚してすぐは ランチジャー やったわ。
ダーリンが、弁当いうたらランチジャーや!て言い張って
象印のを買うてん。
また、その頃はやたらと大きいランチジャーが流行っててんなぁ。


そやのに
ダーリンはそのランチジャーの大きさがだんだん鬱陶しくなって来て
弁当箱がいい、なんて言いだしよったんよ。
仕方ないから2段タイプの弁当箱を買うて
毎日7種オカズを詰めたったわ。
2段タイプやから オカズとご飯が同じ分量になんねん。


そやのに、そやのに
それも大きくていやや、言いよるねん。
そこで買うたんが 男子高校生が持ちそうな
パッキングでパチンパチンと密封できるありがちなドカ弁型や。

オカズは4種に減ったけど(オカズ入れが小さかった)
毎日頑張って作ってたのに
ダーリンいうたら


「箸が面倒くさい」


アホ!


箸のどこが面倒やねん!?


お箸は日本人の心やろ!!
 
 

でも、
泣く子とダーリンには勝てん、言いますやんか、
で、とうとう<おにぎり>になってん。
でも、ただのおにぎりじゃあ つまらんやろと思うて
具にいろいろ凝って、
ひとつのおにぎりの中に3種くらい入れたりしたんよ。



そしたら、ダーリンが


「こんな変なのじゃなくて 普通の、具が1種類なのがいいなぁ」




_| ̄|○   



というわけで
今はダーリンの好きなおかかのおにぎりと
日替わり混ぜ込みおにぎりを持たせてます。

手間がかからんでええかもしれんけど なんや寂しいわぁ。




以前は思てたけど
最近ではこのお手軽さがやめられへんようになってしもた。
主婦失格かもしれん・・・
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# by kumorinotini | 2006-04-08 10:12 | | Comments(0)

引っ越す人々・節約転勤

転勤族だったせいか・・・
春になると転勤魂がムズムズしてくる昨今です。

かといって
本当に「転勤せよ」と言われたら
すんごく困るんだけど。

とにかく
コンテナを乗せたトラックを見るとドキッとします。


転勤ということはイコールほぼ引っ越すということですが
家族ごとに引っ越しのパターンは違うわけで、

私が一番感心したのは ストーンさんです。



その方は
コンテナ1台で引っ越してきて
引っ越していく時は4tロングのトラックだった(と思う)のですが
トラックの大きさ、縦横高さをあらかじめ聞いておき


荷物のジグソーパズルをなさったのです。


まあこれは私も考えないでもなかったですが

やる前に嫌気がさすか

やってるうちにイヤになるかのどちらかで

なかなか最後までいかないと思うのですが

ストーン夫妻はご夫婦でそれをなさったのです。



引っ越し当日、トラックの荷台の奥から順に詰めていって
キッチリと収めきったその時、


手伝いの人全員静かな感動に包まれたものです。



そのご夫婦は無駄な出費をことのほか嫌っていたのですが
とくにご主人はそぎ落とせるものはすべてそぎ落としたいとお考えのようで
荷物を積み込んでいる時に


「キャンプ洋品は残しておくか・・・?」


と言いだしました。奥様が
「何のために?」と聞くと



「いや、キャンプしながら行ったらホテル代がうくだろう



奥様はキャンプ用品を指さしながら手伝いの人に叫びました。

「これ、早く積んでくださいっ!!」

ご主人の言葉にかなりひいていた手伝いの奥様たちが
キャンプ用品を急いで積み込んだのは言うまでもありません。


ストーンさんは宿泊代をうかせるために

「○○に泊まりながら行くのよ」

と笑いながらおっしゃり、
見送った私たちはてっきり冗談だろうと思っていたら
2・3日してから移動中のストーンさんから葉書が届きました。
それにはこう書かれていました。







「今、△△というラブホテルに泊まってまーす」



マジかよ・・・・
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# by kumorinotini | 2006-04-07 11:35 | 知人友人 | Comments(0)

さらに藪のなか

従兄の嫁さん(=ジュリア)はブログを書いているのですが
先日、自分の父が大嫌いだという話をアップしてあったのに対して
2人の人がコメントをつけていました。

そのうちのひとりが
「義父が嫌い」と書いていたことから
嫁さんジュリアのコメレスが自身の舅と姑の話になりまして。
曰くーーーー



 姑の事が嫌いなのでストライキを決行して
 正月の夫(=私の従兄)の実家訪問に関して 
 夫と子供だけ行かせるようにした、



なんて答えていたのですが、私は母から

 ジュリアが酒を飲んではものすごく荒れるので
 たまりかねたグレース姉(=ジュリアの姑)が
 息子(=私の従兄)に頼み込んで
 嫁のジュリアを来させないようにした、


と聞いていたので首をひねってしまいました。

一体どれが本当なんでしょう。
(間にたった従兄がどっちにもうまく言った・・・?)


ひとつはっきりわかっているのは
伯母とジュリアが互いに嫌いあっていた、という事です。



でも、伯母は故人なんだしなぁと思うのですが
いまだに時々
姑(=グレース伯母)に関する不平不満が炸裂するところをみると
嫌悪あるいは憎悪というものは後々まで尾を引くものらしいです。


もう亡くなってしまったのだから水に流して、
とはいかないのでしょうかね。


私たち親戚には親切な伯母さんだったのに
相手が<嫁>となると その親切が発揮できないなんて
伯母さんに限らず 
人間て 不思議な生き物だなぁと思います。

得する事なんかひとつもないのに。
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# by kumorinotini | 2006-04-06 10:57 | 私の一族 | Comments(0)

民主党・菅さん

今朝、ニュースを見ながら


「党内選挙を成立させるために選挙に立候補したとしたら
菅さんてたいした人だよねぇ」


と私が言うと、ダーリンが


「いや、そうなんじゃないか。
最初から小沢さん一本でやったらまるで談合したみたいだし
密室で決まったような印象を受けるだろ」


ふぅ~~ん。
やっぱ、そう思うのか・・・

だとすると
菅さんて ひょっとして相当老練な政治家なのかもしれない。
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# by kumorinotini | 2006-04-05 07:17 | 時事 | Comments(0)

ヒュ~ヒュ~

まだまだ体力のあった頃
ダーリンにスキーに連れていってもらった事が何度かあったのですが
ある時若いカップルのスキーヤーズを見かけました。

男性が女性を抱えるようにして
二人でボーゲンでゆっくり滑っています。

ちょっと思いついて二人に近寄り、追い抜きざまに 

ヒュ~ヒュ~!」

と声を掛けてみました。
私は後先考えずに発作的に行動してしまう事が多々あるのです。


そのあと下までノンストップで滑り降りてから

『あの二人不愉快に感じたかなぁ』

と少々後悔しました。
見知らぬ他人がいきなり声をかけてきて
しかも「ヒュ~ヒュ~」だなんて・・・・・


ちょっとやりすぎたかもしれない。


と、リフト乗り場近くで一人反省会をしていると
あの二人が同じ恰好のままで滑ってきて
仲間(5・6人いた)と合流しています。


「お前たち遅いよー」

という仲間に
女の子がニコニコしながら言いました。

「さっきね、知らない人にね、ヒュ~ヒュ~って言われたんだよ。
(男の子を振り返って)ね?」

男の子もニコニコしながら、うんとうなづいています。
仲間が笑いながら口々に

「ええ?ヒュ~ヒュ~ゥ?」

「そうだよ。ヒュ~ヒュ~、だよ」

「ヒュ~ヒュ~かぁ」

そうしてみんなで楽しそうに笑っています。


少なくとも不愉快ではなかったんだなと安心しました。

今回はなんとかなったけれども
次ぎからは考えなしの行動は慎もうと強く決心した私ですが
性格というものはなかなか変えられないもので
時折やってしまって後悔反省しています。

それでも、若い頃よりは減ってきたので
それだけでも、年取るって良いことだなと思う昨今です。  
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# by kumorinotini | 2006-04-04 11:23 | 雑感 | Comments(0)

根性カシミヤ

ニットには乱暴に洗うと縮む、という性質がある。

それを利用して
古くなってもう着ないセーターやカーディガンを
かなり熱い湯につけて洗濯してフェルト状態にし、
任意の形に切りとり、手袋やコースターを作れる、と
NHKのニュースの中の小コーナーでやっていた。

それを見ていたダーリンが

「俺のあのカシミヤのセーターも縮められるかな?」

と言い出した。


ダーリンは去年からずっと走っているのだが、
冬のランニングの服装はとても難しい。
ある程度の暖かさがあり、汗を通すものでないと困る、のだそうだ。

綿のアンダーシャツは
シャツが汗を吸い取ったあと放出しないので
湿ったシャツでだんだん身体が冷えてくるのだそうだ。

いちばん良いのが
カシミヤのセーターをシャツ代わりに着る事、だそうで
さいわい秋冬のゴルフ用に買ったカシミヤのセーターが1枚あったので
試しに着て走ってみた。


とても具合がいいそうだ。


ただポロシャツの上に着ようと思って買った物なので
セーターは大きめでたっぷりとした分量だった。


それを<熱湯処理>で小さくできないかと言うのである。


いきなり熱湯ではどうなるか見当がつかないので
入浴適温程度のお湯で洗ってみた。




・・・・・変化なし。



これは相当思い切った事をやっても大丈夫そうだ。
そこで、大鍋に熱湯をグラグラ沸かした中に入れて
セーターをぐつぐつ煮てみた。

その後、洗濯機でガラガラ回してみた。


通常のニットなら悲鳴をあげるほどの乱暴きわまりない扱いである。


だが、カシミヤは頑強に以前の大きさを保っている。

よく見れば少しは縮んだかな、といった程度である。

カシミヤは縮まない繊維なのだろうか?
 (調べてみたら、縮みやすい、と書いてあった)
縮まない加工でもしてあったのだろうか?
 (だが、そんな表記はなかったし)


それとも、カシミヤと書いてあったものの
カシミヤではなくて何やら別物の繊維だったのだろうか?

1万円を切ったお値段だったので
ちゃんとしたカシミヤではないとは思っていたが
それにしても、である。



こやつ、・・・・・・何者?
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# by kumorinotini | 2006-04-03 10:32 | | Comments(0)

白い家

もうすぐあの家が見えて来るはず。

前回通りかかった時は門扉の材料が庭先に積んであったから
そろそろできている頃かな?
とーーー



え?
ないっーーーーーーー!!
 


さかのぼる事3ヶ月。
師匠は中耳炎になりました。
アトピーでもあります。

というわけで
バスで定期的に耳鼻科と皮膚科に通っていました。

片道30分ほどのバスの旅、でした。


途中川沿いの堤防の上を走るのですが
そこから見えていた空き地の一角に一軒の家が建ち始めました。

数日おきに(やがて2週に一度)バスに乗っていたので

木組みができ、

屋根の下地ができ

壁ができ、

というふうに家が出来上がっていくのを見るのは
なんともいえず楽しいものでした。

そんなある日、屋根に真っ白な瓦が乗りました。
壁も白、瓦も白、真っ白な家です。

そこにピアノが運び込まれるのも見ました。

そして、門扉の材料が庭の隅に積んであるのが見えたので
次回ここを通る時はきっと真っ白な門とフェンスが立っているのだろうなと
楽しみになりました。



いよいよ白い家の白い門扉を見られる日がやってきました。
大体同じ顔ぶれの車内の客たちも
うきうきした様子で同じ方向を見ています。


(このあたりに冒頭の6行が入ります)


どよめく車内。
それは・・・






家が丸焼けになっていたからです

そこにあったのは真っ黒に焼けただれた家の残骸でした。
瓦はあちこち黒くなって家の回りに散らばり
数本の焼けこげた柱が残っているだけでした。

車内は何とも言えないため息でいっぱいになりました。

その後私と娘は何度かバスでそこを通りかかりましたが
そこには何か建つ気配もなく
やがて私たちは引っ越してしまったので
そのあとどうなったのかわかりません。


火災保険に入っていたのかなぁ・・・・



20年近く前の話、です。
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# by kumorinotini | 2006-04-02 09:45 | 雑感 | Comments(0)